flower music
しばらく放心状態だったけど、



『……っ海斗!?』


あたしは走り出した。


だってあの声は!!









『…海斗だけだもん。』




こんなにあたしをドキドキさせるなんて、


たった1人しかいないから。


あたしは走った。


だけど周りを見渡しても、



もう海斗らしき人はいなかった。


『………。』


海斗……!!


不意にあたしはシャガミこんだ。









カランカラン…。


『………?』


ヒマワリの……髪飾り。


あたしのポケットに、

ヒマワリの髪飾りが入ってた。


それはあたしの物じゃない。


でも見覚えがあった。








『………バカ。』


海斗が昔、壊したあたしの髪飾り。


また新しいのをあげるって言った約束、


ちゃんと覚えてたんだ。



あたしはその髪飾りを抱き締めた。



そしてそれを使って髪を結い、



また“flower music”へと戻った。



この時から、




またあたし達には、



別の運命が、



始まってた事を、









誰も知らない。




finish
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