春の終わる日
 『こんにちは。あ、初めましてですね。

 私が一方的に知っているだけですもんね。

 私は宮川詩織と言います。この9月から図書館でお世話になっている者です。


 こんな手紙を書いてごめんなさい。

 だけどどうしても書きたかったから。届かなくてもいいから書きたかったんです。

 ………

 ……

 …
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