<短>いつもどこかで
偶然
<<涼side>>

ある日の放課後。
俺はいつものように和哉の部活が終わるまで教室で待っていた。
ただ待っているだけじゃなく、彼女の姿を見ながら。
彼女の名前は加藤柚子。
テニス部の部長だ。
彼女のことが気になりだしたのは先月の春。
和哉の新人戦を見に行ったときにテニス部も隣のコートで試合をしていて目に映ったのだ。
そして彼女のプレーのすごさに魅了され次第に彼女自身が気になりだした。
話したことがないから一度は話してみたいと思っていた。



そう思っていたとき、運命は訪れた。
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