君の名は・・・。

「え・・・ちょっと用があって・・・」

「ふーん・・・なんか怪しい・・・」

「そ、そんなこと・・・っ」

「・・・ちょっと、いくちゃん。なんかやった?」

・・・え!?いくちゃん居たの!?

「別にやってねぇよ・・・」

「あ、男ver.?」

き、気まずいなぁ・・・(汗)
翔子は何も知らないから、普通だけどね・・・。

「・・・じゃあな」

・・・・・・

いくちゃん・・・いや・・もとい、いくとが私のことを??
全然気づかなかった・・・。(あ、いや、当たり前か・・・“女”だったもんね。)
でも、本気っぽいよね。
さっき、“女”のいくちゃんじゃなくて、“男”のいくとだったから・・・

―――――・・・どきどきした。

「・・・・・・」

「はぁ・・・どうしよ」

「やっぱ何かあっただろ?」

「え!?・・・なんでもないよッ!」

「・・・・・・」

ぐいっ

――――えぇ!!?

翔平が、私の腕をひっぱった。


「正直に言えよ?」

み、耳元で・・声が・・・っ!

「はな・・・して・・・」

力が抜ける。

「はなさねぇよ」

近いし・・・ズルくない??

「あ・・・」

言葉が出そう・・・
どきどきし過ぎで、頭がぼーっとなる。

―――とその時。

「はーい。そこまで!」

「「いく(と)ちゃん!??」」

いくちゃんが突然現れた。
・・・たぶん、ウチらの口論を聞いて、引き戻したんだろう。

「・・・オレが告白したんだよ、そうかに」

「いくちゃ・・・」

「・・・・・・」


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