君の名は・・・。
* * * (スミレside)


な・・・・・・・。




「アハハハハハ・・・・。翔子の机の中にあったんだよねー。」

アハハハ・・・じゃ、ないわよ!

「な、なんですって!?私にゆずってっっ!そうかさん!!」


「や―だね――。私もほしいもん。スミレ、本当に欲しいの?」
「そ、そりゃ・・・」

欲しいに決まってるじゃない!


「へ――――ぇ・・・。どうしようかなぁ?」


もしかして・・・Sモード!?
あの、そうかさんが?

「く、くれないの?」

「う――ん・・・。じゃぁ、スミレのチョコ、くれない?」
「・・・はぁ?」

な、なに言ってるの?そうかさん。

「だ・か・ら、スミレのチョコが欲しいって言ったの。」
「そうかさん・・・頭、大丈夫?」

「大丈夫よ!!」

「・・・し、仕方ないわねぇ。」

写真のためよ。生写真のため!

「それじゃ・・・」
「あげるわよ!明日ね、明日。」

「ありがとう!!私も明日あげるねー。」

別に、そうかさんのチョコ、欲しいなんて言ってないんだけど・・・。


「じゃぁ、早くよこしなさいよ、写真・・・」
「はいは――い。はい、これ。」

「あ、ありがとね。」


・・・や、やった~~~~~!!
しょ、翔子様の・・・生写真っっ!


「よだれ・・・でてるよ?」
「あっ、いけない。私としたことが。」
「・・・・・・・・。」

そうかさん、引いてるかしら・・・?
まぁ、いいわ。

「・・・あっ!早く翔子様のところへ行かなくちゃっっ!!」

こんな大事なことを忘れてたなんて!



「待ってて―――!翔子様&いく様ぁ~~。」






スミレの姿は、もうなかった・・・・・・。





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