月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
2人の間に微妙な空気が流れる
『なんで勝手に承諾したんだ。』
『別にええやん、行っても。
その目で愛の結晶を確かめとき。』
『それが見たくないんだ!』
『ウァルド、それは我儘と一緒やで。
そして愛を見失った奴に、シルフィアちゃんを嫁になんてあげれへん。』
『………。』
仁の言葉にウァルドが硬直した
そしてゆっくりと私に向き直る
『わかった、行ってやろう。
ただし、シルフィアがついて来るなら。』