月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『皐月様の御登場です…!』
『今夜は来てくれて有難うです。
私、幸せで胸が一杯です…。』
少しぎこちない日本語を話す彼女が、自分の手に抱いている赤ん坊に目をおとす
『私は…とても幸せです。』
フワッと皐月様は天使のような笑顔をした
優しい笑顔…
だけど、横にいるウァルドの顔は苦しさに歪むだけだった
「ウァルド…。」
私は呟いて、ウァルドの裾をにぎる
ウァルドは最初驚いていたが、ふっと無理矢理な笑顔を私にむけた
ウァルド…つらそう
私が…無理に笑顔を作らせてる