月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『んーっ、涼しいなぁ。』


「仁?」


『ん?』


「急にどうしたの?」


『……シルフィアちゃんが阿呆臭い顔しとるからやで。』


「え!!?」



『そないな顔すると、運が逃げてくで。』



「……。」


『1人で抱え込んだら余計辛くなるだけや、たまには俺にも頼り?』



頼れないよ…


だって、私少しだけ…


少しだけ仁を妬んでしまったの



ウァルドを支えられる、あなたを







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