月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
「仁、ありがと…。」
『シルフィアちゃん?』
「私、仁を少し妬んでしまってたの。
私はウァルドに心配かけてばかりで、何もできないのに比べて…仁はすぐにウァルドを元気づけてあげられる…。」
私は少し俯いた
「それが…羨ましくて…。」
リズムを刻みながら、私は仁に話しかける
『ウァルドは十分支えられてると思うで。
…あきらかにシルフィアちゃんが来る前よか表情が楽になっとる。』
「仁…。」
『シルフィアちゃんがいるだけで、ウァルドの助けになっとるんや。』
仁は薄く笑う