月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『やっぱ気持ち悪い、笑うな。』


「どっちなんですか…。」


でも、ウァルドの表情は柔らかかった


『シルフィアちゃん。』


仁が私を呼んだ



『負けは…決まってもうたけど、自分はけじめをつけたいんや。
ウァルドと闘わせてくれ。』


「………。」



『シルフィア、俺はやる。』

「ウァルド…!」


『俺は仁の申し出を一度受けたのだ。
約束は守るためにある。』



2人を危険な目にあわせたくないけど…



「わかりました。
そのかわり…怪我はしないで。」


すると2人は軽く微笑んだ






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