月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『なんや、自分、それで終わりなわけやないよな?』


『…五月蠅い、こんなのかすり傷だ。』


『ふーん。
じゃあ、これは?』


バッと仁が手をウァルドに翳すと、空気が凝固し、無数の槍になり、ウァルド目掛けて放たれた



『…っ!!!』


数本はウァルドがとっさに避けたが、一本がウァルドの首元に当たる


ウァルドの髪の毛とともに、傷口から溢れ出た血液が宙に舞う



『こんぐらいも、避けれへんのや?』


クスリと仁が馬鹿にしたように笑う






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