月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『それに、ちょうど頸動脈をかすったんで多量の血液が放出され、【飢え】で朦朧としてきたんちゃう?』



私はとっさにウァルドを見ると、瞳の色が怪しく金色に輝いていた


『この…くらいっ…何でもない…。』


だけどそう言っているウァルドの表情は、かなり辛そうだった



『あの様子じゃ、絢房様が勝ちそうね。』


隣りの女の子が言う



仁が…勝つ…



『とどめ…かな?
ウァルド。』


仁がウァルドの顔を掴む



そして腹部に手を押し当てた



「っ!!!!!!!
仁っ待って!!」






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