月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『負けちゃったかぁ…。』
仁が呟く
『やっぱ、わかってても辛いもんなんやな、失恋って。』
ポロッと仁の瞳から涙がこぼれ落ちる
「仁…。
ごめんなさい…。
私、仁の気持ちには答えられない…。」
『シルフィアちゃん。』
仁が私の名前を呼ぶ
私の肩がビクリと震えた
『笑って……?』
「え?」
仁の口からでたのは意外な言葉だったので、私はビックリした
『こんなええ男ふったんやから、シルフィアちゃん幸せにならなあかんで!』
仁が涙を流しながら、優しく微笑んだ