月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
少女の我儘
『負ければ良かったのに。』
突如、背後から聞き覚えのある声がした
これは…
『私、ゲオルグ様の事ねらってたのに。』
あの隣りにいた女の子っ!!!
『………おまえ誰だ?』
『私に覚えがないの?
失礼しちゃうわ。
自分がこの身体を小さくしたのよ?』
そう言って彼女はツゥ…っと自分の身体に指を持っていく
『私の名前は、カナリア・ウィグ・アイル、これでも聞き覚えないかしら?』
彼女がそう言うと、ウァルドはハッとした表情をし、そのアイルと名乗った少女を睨んだ