月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「アイル様、少し落ち着いて下さい。」


声がして、奥から私と同じ年くらいの男の人が現われた


『そう…、ね。』


私はその男の人と目が合った


するとその人はフッと笑った


「お久し振りです、ゲオルグ様。
変わってませんね、憎いぐらいに。」


彼は口元は笑っているが、目が全然笑ってはいなかった



『まだ、ユーラはアイルの面倒をみているのか。』


「面倒をみる…?
それは違いますね。」


ユーラと呼ばれた男は、ウァルドを睨む





< 156 / 391 >

この作品をシェア

pagetop