月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
「アイル様、少し落ち着いて下さい。」
声がして、奥から私と同じ年くらいの男の人が現われた
『そう…、ね。』
私はその男の人と目が合った
するとその人はフッと笑った
「お久し振りです、ゲオルグ様。
変わってませんね、憎いぐらいに。」
彼は口元は笑っているが、目が全然笑ってはいなかった
『まだ、ユーラはアイルの面倒をみているのか。』
「面倒をみる…?
それは違いますね。」
ユーラと呼ばれた男は、ウァルドを睨む