月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「自分から!!?」


『あー…普通は考えられへんよな。
悪魔の執事になりたいだなんて。』


仁がため息をつく


『ユーラは前、アイル一目ぼれしたんや。』


そう言って、仁はニヤッと笑う


『俺と一緒やで♪』


「そ…それはいいから先を話して!」


『ちぇーっ。
悪魔はなぁ、大体の人間からは軽蔑され、嫌がられるのがおちなんや。
だから、せめて容姿だけは…容姿だけは綺麗でいたら、周りの対応も変わる。』



仁は切なげな表情を見せる


『だから、ユーラはその美貌に酔い痴れて、心を奪われた。』


フッと仁が今度は笑う





< 162 / 391 >

この作品をシェア

pagetop