月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
「自分から!!?」
『あー…普通は考えられへんよな。
悪魔の執事になりたいだなんて。』
仁がため息をつく
『ユーラは前、アイル一目ぼれしたんや。』
そう言って、仁はニヤッと笑う
『俺と一緒やで♪』
「そ…それはいいから先を話して!」
『ちぇーっ。
悪魔はなぁ、大体の人間からは軽蔑され、嫌がられるのがおちなんや。
だから、せめて容姿だけは…容姿だけは綺麗でいたら、周りの対応も変わる。』
仁は切なげな表情を見せる
『だから、ユーラはその美貌に酔い痴れて、心を奪われた。』
フッと仁が今度は笑う