月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『まぁ、どっちでもいいんだけど。
取り戻しにいかないなら別にそれでもいいし、シルフィアちゃんの好きに。』


そう言って部屋に戻ろうとバラン様はくるりとターンして足を進める


だが途中で何かを思い出したかのように振り返って言った



『そうそう。
もし行かないんなら、君はウァルドの気持ちを踏みにじった事になる。
それだけは覚えておいて。』



顔を上げた私はバラン様と目があう


その目は真剣だった


『じゃ、いつまでもそこにいたら風邪引くと思うよ。
どっちにしろ今日は帰ったら?』





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