月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



それから仁の合唱は数時間に及んだ


何が見つけるのは簡単よ…


すごく大変そうじゃない…


仁の私を気遣ってくれる気持ちに、自然と涙が溢れでた



「…馬鹿。」


私は呟く


私の声に気付いたのか、仁は驚いて私の方に振り返った


『うわ!!
シルフィアちゃん!!!』


あちゃーっという顔をして、弄らしそうに下を向いた


『…格好悪いとこ見んどいてや。』


照れくさそうに私に言った


「仁、ありがと。」


仁の優しさも踏みにじらないように、私は絶対ウァルドを取り返さないと!




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