月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
「待っていました、シルフィアさん。
アイル様がお待ちです。」
ニコッとユーラさんは笑ったが、目は全然笑ってはいなかった
ユーラさんに案内され、私はある部屋の前にたどり着いた
ここに…ウァルドが…
私は震える手でノブに手をかける
‐突然‐
腹部に痛みを感じた
意識が遠のく
「ユーラ…さんっ。」
私の腹部に当てられているユーラさんの手を掴んだが、すぐに力が抜けた
「……すみません。」
私の意識は途絶えた