月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「待っていました、シルフィアさん。
アイル様がお待ちです。」


ニコッとユーラさんは笑ったが、目は全然笑ってはいなかった


ユーラさんに案内され、私はある部屋の前にたどり着いた


ここに…ウァルドが…


私は震える手でノブに手をかける





‐突然‐


腹部に痛みを感じた


意識が遠のく



「ユーラ…さんっ。」


私の腹部に当てられているユーラさんの手を掴んだが、すぐに力が抜けた


「……すみません。」



私の意識は途絶えた





< 184 / 391 >

この作品をシェア

pagetop