月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



アイルさんは前の女の子の身体とは違い、成長していた


いや、元の身体に戻っていた



『しかたないわ。
ここでチャンスをあげる。
私にごめんなさい謝って、ウァルドを諦めるといいなさい。
そしたら何もせず逃がしてあげる。』


ギラリとアイルさんの瞳が怪しく光った


その姿は妖魅で、恐ろしさも感じた


だけど



「私は諦めないわ。
ウァルドを返して。
あなたの好きにはさせられない!」


私がいうと、バシッと頬に衝撃を感じる


『素直に言う事を聞いてればいいものを。
私が優しく接してるからって付け上がりやがって人間が。』





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