月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
数分たって、アイルは目を覚ました
『……………私はまたフラれたのね。』
目を覚まして呟く
「アイル様…。」
『私に…一体何が足らないのかしら?
私の何が悪いのかしら…?
もう…―わからないわ。』
さっきまでの近寄りがたさが消え、今度は包んでやりたいくらい脆くなった少女が目の前にいた
『本当………私って。』
「好きです」
『……………え?』
「私はずっとアイル様が好きでした。
私はずっとお側にいます。」
『あなたは…馬鹿ね。』
心の何かが綻んだ
そんな気がした静かな一夜が過ぎていったのだった…――