月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



そう言えば、アイルさんにたたかれたんだ


『仁、触るな。』


『なーに言っちゃってんの?
囚われのお姫様だった癖に~。』


仁が笑う


『三途の川みたいか?』


『遠慮しときまーす!』


そんな光景をみて、一気に気が抜けて私は地面に膝をついた


『大丈夫か!?』


ウァルドが慌てて私を支える


「大丈夫。
ちょっと気が抜けちゃっただけだから。」


私は笑う


カタカタと膝が震えて立てない…


『…無理をするな。』


ウァルドが私を抱き抱える





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