月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『浮気なんて全く心外だ。』
頬杖をついて小さな泉の中を覗いていた少年が呟いた
『どちらかと言うと、あなた様の方が浮気相手なのでは?』
『あぁ、そうか。
でも、欲しいものは手に入れる主義だからしかたない。』
少年は楽しそうにクスリと笑った
『全く、あなたという方はどうしてそこまで性格が悪いのでしょう?』
その言葉に大して、少年は笑うだけだった
少年の楽しそうに見つめる先にあるのは
悪魔の花嫁、シルフィア‐
『【グレネディア様】は本当に癖が悪い。』
使いの者も呆れたように笑った