月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「必要よ…。」


必死で呟いた言葉も、自分に言い聞かせているようにしか聞こえない


その様子に勘づいたグレネディアが楽しそうに笑った


『そう、必要、ね。
それは本当?
どうだろ。』


クスクスと笑い声が響く



『うん、わかった。
でも、本当か見極める必要がある。
今日からここに、泊めてもらう。』


グレネディアが勝手な判断を下す


『勝手に話を進めるな。
誰が、いつ許可した?』


『許可?
必要ない。
だって、シルフィアはウァルドが必要なんだろ?
見極めるだけ。』


グレネディアの発言にウァルドは舌打ちする





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