月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『シルフィア。』
ウァルドが私を呼ぶ
「ウァルド?」
急にウァルドの唇が近付いて来る
「んぅっ!!!?」
っ…激しい!!?
「くふ…ウァ…ルド息でき…なっ!」
私がとぎれとぎれに言うと、ようやく唇を離してくれる
ツゥ…と糸を引いて、唾液が途切れる
『シルフィア、…信じてる。』
ウァルドはそれだけ私の耳元で囁いた
私…
さっき、少しでも決断を迷ってしまった私に恥じらいを覚える
ウァルド…
私は離れていくウァルドを見つめながら、心の中で名前を呟いた