月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「ご飯?」


『早く。』


私は急いで料理を持って来る


「いまこれしかないけど…。」


『うん、足りない。』


あっさりと答えが返ってくる


「え?」


『足りない。』


ご飯をムシャムシャ食べながら、グレネディアはこちらに見向きもせず言った


「た…足りないの?」


『足りない。
あと、飲み物。』


そう言った後、気付いたかのようにグレネディアが付け加えた


『炭酸水は嫌い。
氷に溶けたあとの炭酸水は、不味い。』





< 220 / 391 >

この作品をシェア

pagetop