月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『………。』


刹那、そのお姉さんの手が動く


ヒュッと私の横を掠り、グレネディア目掛けて鋭利な爪が放たれる


「っ…危な!!!」


私が叫ぶ前に、そのお姉さんの手はグレネディアの一歩前で静止していた



バチリと火花が散る


『お姉さん、俺、子供は子供。
子供に手をあげるなんて最低。』


『!!!??』



グレネディアの周りには、子供の姿を開放した時のような強力な力が渦巻いていた



お姉さんの手…跳ね返された?





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