月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



一見、仁は悪魔に到底みれない


血を飲み下す姿など、全くといって想像できない性格だ


『……つまらない。』


ふいにウァルドが呟いた


『ゴメンゴメン。
じゃあまずは、ウィズダム通りに行こう。』


ウィズダム通り…?



『そこは色々と品物を売っている…。
欲しい物があったら俺に言え。』


言い方は冷たいが、これはウァルドなりの気遣いなのだろうか?



いや、だが期待してはいけない


ウァルドは、私の主人であり、恋愛対象として見てはいけない【生き物】


決して人ではない



そして彼も【私】をみてはくれない…





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