月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『席、あっち。』
グレネディアが指さす
「わ、意外といい席だね。」
『当然。』
グレネディアが有無も言わせないぐらい、自信たっぷりに返事する
私達がはいったのはギリギリの時間だったようで、すぐに上映が開始した
実は私、映画館なんて来た事なかった
周りのライトが暗くなって少しビックリするが、ワクワクの方が勝っていた
「今から始まるの?」
聞いても返事はない
グレネディアは既に巨大な画面に集中していた