月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



すると、その悪魔はまるでそこに元々いなかったかのように朽ち果てた


残ったのは砂だけだった


周りの悪魔たちはその光景を見て、恐れを感じたが、とある事に気付いた


人質がいるじゃあないか…


一斉に視線が私に注がれる


あまりの怖さに、ビクリと肩が震えた



【危ない】



私の全身からその信号が放たれる


しかし、悪魔の方が素早い


鋭い爪が喉元に食い込む


「かはっ…!?」






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