月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『シルフィア…大丈夫?』


グレネディアが私の首もとの傷口を撫でた


『痛かった?』


「あ…大丈夫。」



さっき首を掴まれてる時に、食い込んだ爪が残した傷だろう


ふ、とグレネディアが優しく触れると傷があっと言う間に治る


「すご…。」


『これが聖天使の力。
でも、力よりもっと重要なものが手に入った気がする。』


「何…?」


『シルフィアへの恋心。
わかったよ、俺はシルフィアが好き。
気に入ったじゃなくて、好き。』





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