月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐




『誰か来る。』


グレネディアが呟いた


すると扉がギギッと開き、ツカツカと誰かが入ってきた


『シルフィア!
大丈夫か!?』


「ウァルド…何でここに…。」


『…いや、気になって…少し。』


ウァルドがゴホンと咳払いをする


『…………心配だったのだ。』


ウァルドの顔がみるみる赤くなる


嬉しい…


けど、素直に喜べない自分がいた


私はウァルドが心配している間に、不可抗力とはいえ、グレネディアとキスをした


しかも、…逆らえなかった





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