月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『なんだ急に頭がおかしくなったのか?
馬鹿は馬鹿なりに…。』


そこまで言ってウァルドはハッとした顔をする



『…まさか。』


『そのまさか。
甘い。』



ペロリと唇をグレネディアが舐める



『本当…なのか?』


ウァルドが私に聞く



「あ………ぁ。」


私の膝がガクガク震える


「わ……たし…汚…。」






キ タ ナ イ オ ン ナ





ドクン‐


ドクン‐



汚れた女は、要らない


いや


いや


私の頭は真っ白になる





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