月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐

少年の決断




『そんな中、悪いけど。』


フワリと私の身体が浮かび上がった


「え…?」


『シルフィアは、貰うよ。』


グレネディアが発した言葉は、私を現実へと引き戻した


『離せ…。』


そう言いながら、ウァルドが私に触れようとするとバチリと跳ね返された


『…痛!?』


『馬鹿。
そう簡単に返さないよ。』


クスリとグレネディアが笑う


『もう、シルフィアにウァルドが必要かどうかなんて関係ない。
俺が貰う。』


そのまま、目の前の景色が歪み、次に目を開けた時には別の世界にいた




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