月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



グレネディアのお父様とお母様は…、天界にはいないのね


『でも、シルフィアがいるから大丈夫。』


グレネディアが私を向いて言う


「私が側にいてあげるから。」


私はグレネディアに言っている


グレネディアに言っているのよね?



なにかモヤモヤする


何か大事な事を忘れているような


何?


何を忘れてるの?



「グレネディア…私。」


私がそこまで言うと、グレネディアが途中で口を挟んだ


『おなか空いたよね?
何か、食べようか。』





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