月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『なんや、ヤキモチかいな…。』


仁がニヤニヤしながら言うと、ウァルドが振り返って冷たい表情で一言



『それはない。
俺の所有物が他人にデレデレしていて、俺が面白いわけがないだろう。』


キッパリと言い切った


『ちぇーっ。
つまらへんなぁ。』


『つまらないもなにもないだろう。
うだうだしてるうちに着いたみたいだ。
さっさと行くぞ。』


『うぃーっ…。』



『シルフィアも、だ。』


ウァルドが面倒臭そうに私に振り返って、小さく呟いた



「は…はい。」


なんか今ものすごくウァルドが怖く見えた







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