月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
そのウァルドと呼ばれた男は私に気付いたようで、ハッとした表情を浮かべた
『シルフィア…!!!』
「え?
どうして私の名前を?」
私は小首を傾げる
すると男は、信じられないと驚愕に染まった表情で私を見る
『シルフィアは、俺の嫁。』
クスリとグレネディアが笑った
『まさか…記憶を…。』
『今のシルフィアはあんたなんか欠片も好きじゃない。
今は、俺を愛している。』
グレネディアはその男に吐き捨てるかのように言い放った