月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



暗く、重く伝えられる言葉


「公開処刑…?」


グレネディアは私の繰り返しの言葉に、少しビクリとなる


『そう、公開処刑。』


少し震えた声でグレネディアも呟く


そして手を見て冷ややかな目で言った



『血。』


その目の先には血なんてついていない


「血…?」


『流れる、血。
食い込む、刃。』


ふ…と口元が緩む



『嗚呼、最高だ。』



低く、地響きのようなグレネディアの声


まるで、悪魔のような





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