月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『おまえ、本当に天使か…?』
その笑みを見た悪魔の男が言う
『さあ、どうだろ?』
あくまで知らん顔をする
『でも、仁、だっけ?
あれも完璧な悪魔じゃないよ。』
『は…?』
『わからない?
頭大丈夫?
あの男、僅かだけど天使の血が交ざってるみたいだよ。』
『あいつに?』
『無駄に魔力が強いと思わない?
でも、あれでも押さえてる方。』
『仁が…何故だ…。』
『知らなくていい。
だってあんた、明日死ぬもん。』
珍しくニッコリと笑う