月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『し、た。』


とぎれとぎれに


そして、息のような声で言った



「何をしたの?」


『言えない。
シルフィアには言えない。』


今度は強さを孕んだ声で言う


「…グレネディアが言えないんだったら、仕方ないわ。」


『…え?
詳しく聞かないの?』


「話したくないんだったら、無理に聞く必要なんてないわ。」


『ゴメンシルフィア。』


「え…?」


『どうすればいいんだ?』



グレネディアが言った





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