月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐





鋭利な刃は、太陽の光を浴びて、ギラリといやな光を帯びる



その刃先は、獲物へとしっかりと標準を定めていた



グレネディアが手を振り上げる















刹那






温い液体が、頬を伝う



これは…




涙?




グレネディアの手がピタリと止まった



その瞳は、私の涙に釘付けになっている



「あ…。」


私は慌てて涙を拭き取るが、次から次へと溢れ出て止まらない





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