月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
ウァルドが倒れた…!
多少パニック状態に陥りそうな私の後ろで、聞き覚えのある声がした
『救世主、参上~☆』
この声は…
「仁っ!!!!」
『ウァルド、助けに来たで。
というか、天使を恐れて助けにこんほど阿呆ちゃうし!』
そういいながら、仁はケラケラ笑う
『たしかに、魔力は天使のが強くてかなわんけど、友達のためなら死ぬ気で戦いぬく!』
「でも、仁!
ウァルドが倒れて…。」
『あー…大丈夫やろ。
こいつ、安心して眠りこけてる。
呑気な奴やなぁ。
後の処理が大変なんに。』