月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
『本当は今頃、聖天使なはずだ。
だけど、自身の魔力で押さえてるとしたら今、悪魔でも話がつく。』
スッと指をさす
『どうしてそこまでする?
悪魔でいて、何か得?』
一瞬の沈黙
だけどその沈黙は、仁の笑い声で打ち消された
『プッ…!!!!
たしかに、悪魔で得なんてないやろな。』
仁の返答に私は驚く
じゃあ仁は天使になるの…?
しかし、私の予想は違っていた
『でも、俺はウァルドと一緒がいいんや。
ただ、それだけ。』