月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
否認の花嫁
『おはよう、シルフィア。』
いつの間にか眠っていた私は、ウァルドの声で目覚めた
「あ、ウァルド…―。」
私は目を擦る
『シルフィア、来て。』
ウァルドは腕を広げる
私はそこにそっと寄り添った
「急にどうしたの?
ウァルドらしくないわ。」
『いや、シルフィアがそばにいる事があまりにも嬉しくて。』
そう言ったウァルドの顔が綻んでいた
ただそれだけで私も幸せな気持ちになる