月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
傍からみれば、どう考えても馬鹿カップルにしか見えないだろう
だけど
離れていたからこそ分かる、大切な人が側にいる幸せ
それを私達は知ってるから
だから私はこの時間を大切にしたい
『しかし、昔を振り返ると、俺達の出会いは最悪だったな。』
ウァルドが切り出した
「最初の頃のウァルドは、悲惨だったもの…でも、仕方ないわ。」
『それで俺は無理矢理おまえを花嫁にして……――。
って…俺、無理矢理?』
ウァルドの声色が疑問口調に変わり、やがて震えだした
『俺、おまえの両親にまだ認められていない…だろ?』