月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
「そういえば、ウァルドに私を差し出したのは国の繁栄のため…だった。」
私もようやく気付く
「私達、両親に認められてない。」
たしかそうだ
私は無理矢理結婚させられた
だから、親も仕方なく…という感じで――
『でも、俺。
初対面の第一印象が最悪ではないか?』
「………。」
否定できない
はぁ、と溜め息を吐き、ウァルドは呟いた
『やはり過去の過ちというのは、代償が必ず返ってくるのだな…。』