月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「そういえば、ウァルドに私を差し出したのは国の繁栄のため…だった。」


私もようやく気付く


「私達、両親に認められてない。」


たしかそうだ


私は無理矢理結婚させられた


だから、親も仕方なく…という感じで――



『でも、俺。
初対面の第一印象が最悪ではないか?』


「………。」


否定できない


はぁ、と溜め息を吐き、ウァルドは呟いた



『やはり過去の過ちというのは、代償が必ず返ってくるのだな…。』





< 309 / 391 >

この作品をシェア

pagetop