月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



『…しつこい。
今はウィズダム通りを観光させてくれるんじゃなかったのか?』



『あ…あぁ。』


仁は頷く



突然


背後から歓声のようなものが響き渡り、人がどんどん集まってきた



『…バラン様か……。』


ウァルドが呟いた


バラン【様】?



『ほら、きっちり見とき。
あれが魔界の王のバラン様やで。
となりにいるのが妻のサツキ様。
今回は2人で買い物でもしに来たのかもしれへんな。』


仁が指をさして教えてくれる






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