月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐
「そうなの…ですか。」
私は感心したが、ふと目にとまったのはウァルドの険しい横顔だった
「ウァルド…?」
『…は…、所詮愛なんて形だけ…。』
ウァルドが口から漏らした一言は、とても唐突で意外なものだった
『ウァルド、バラン様とサツキ様の前や。
今は黙れ。』
珍しく仁がキツい口調で言い放った
『………。』
ウァルドは苦い表情のまま、地面に目を伏せて黙り込んだ
メニュー