月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐



「え…?」


思わず疑問の呟きが漏れた



「ウァルド様。
貴方様の噂は存じ上げています。」


『父上…?』


「貴方に父上などと呼ばれたくない!」


お父様は、声を荒げて言った


お母様も厳しそうな表情で、ウァルドを見つめていた


「貴方のおかげで、シルフィアがどんな酷い目にあったか…。」


『それは…、お詫びを申上げますが。』


「謝ってすむ問題ではありませぬ。
それ相応の罰を。」


パチンとお父様が指を鳴す


背後に、翼の音が響き、銀色に輝いた





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