月光狂想曲‐悪魔の花嫁‐





『じゃあ、遠慮なしにいただきます。』


フワッと身体が宙に浮かび、驚く


「ウァルド!?」


ウァルドは私をお姫様抱っこしたまま、割れた窓から飛び降りた


「ウァルド、羽根ないんじゃ!?」


『あ。』



そのまま真っ逆さまにおちる



私を抱いたままだったので、ウァルドは背中から落下した


『っ…。』


木の葉や枝が沢山私達の身体中に、くっついていた


身体は傷だらけ


服は汚れてボロボロ


だけどそんな格好のウァルドが、今までで一番輝いて見えた




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